すくすく広場の定期総会開催

2024/05/19

19日は加須市の一般社団法人すくすく広場(以下すくすく広場)の定期総会が開催されました。
法人の理事兼事務局長の戸恒さんにはお世話になるばかりで何のお役にも立てていないのですが、私もこちらの法人の正会員になっております。午後一番からの総会には午前中のキャロットのフードパントリーの準備などに関わっていたため間に合わず欠席させていただきましたが午後2時からの講演会には間に合って参加することができました。
「すくすく広場」さんは総会後の恒例になっておりますが講演会を毎年開催しており、今年は写真の内容の講演会を企画されてました。
私は昨年8月に現在は羽生の杜のボランティアとして関わってもらっているパキスタン国籍の青年M君(仮放免中の「難民」)との出会いがありました。
羽生の杜建物の2階は空調を完備し夜具を備えた3つの独立した部屋があります。ここは羽生の杜に関わっているメンバーの合宿などで寝泊出来るように備えた部屋です。あるいは「弱った」方が何時でも休んでもらえる「シェルター」として提供している貴重なスペースでもあります。私が羽生の杜に赴任して10年来ここを頼りにして10日間~2週間程度心身を休めに年に数回利用している一人の男性もおります。
そして目下仮放免中のM君も現在この部屋を住まいとして利用してもらっております。
私は彼との出会いを通して身近に外国からの避難民についての問題に関心を持つことになります。すくすく広場の理事のお一人でもある関口さんを通して昨日の講師の鶴木由美子さんには昨年秋にお目にかかりM君について相談させていただく機会がありました。そのような経緯から再び鶴木さんの講演会に参加させていただいた次第です。
日本における避難民の受け入れは諸外国に比べても圧倒的に少数の受け入れしかしておりません。というか、限りなくゼロに近い状況です。その原因は奈辺にあるのか?民間の支援だけでは限界のあることを承知しつつもこの課題解決に関わり続けるJAR(Japan Association for Refugees)の働きについて改めて学ぶ機会となりました。
実は日本は限られた少数の避難民しか受け入れないその裏返しに難民を生み出している国でもあるのです。子どもたちの貧困、性的マイノリティーへの差別、沖縄やアイヌ人に対する差別、被差別部落、経済的格差、教育の格差、男女間の不平等などなど数え上げればきりがありません。難民受け入れのハードルの高さは国内における人権に対する不寛容と表裏の関係にあるということを痛感させられた大事な時間でもありました。
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