10月 羽生の宿の俳句・連句講座

2024/10/13

13日(日)は羽生の宿の俳句・連句講座でした。
今回も別用で都内に出かけていたため参加することが出来ず講師の鈴木先生から撮っていただいた写真を掲載します。
連休中で参加者もいつもよりは少なかったこともあり、今回は代表句お一人2句を紹介します。
各人の代表句を選ぶのもなかなか甲乙つけがたくどちらにしようかと悩まれる場面も度々ありますからこれからは各人2句を掲載するのもよいかもしれません。
おくにちやいとこ多くてひとりつ子   田中秀夫
行く先も知らぬバスなり秋の海        同
無頼派になりそこねてや柿熟す     宇田川肇
秋深し背なに紅蓮の磨崖仏          同
生きものの水輪しきりに秋の沼     藤 千波
うそ寒のするり手を逃げ夜の鍵        同
刈田跡はるかたづきの灯がともり    箭内敏枝
掃除部といふ部活あり秋うらら        同
おだてられ止まぬ饒舌新走      今井多紀子
諭されて褒められもして鱗雲         同
休耕地泡立草に押し入られ       加藤陽子
土手滑る子等の喚声天高し          同
十三夜因果を含め爪を切る       佐藤徹心
肌寒やいい夢のため伽羅の香         同
金秋の神の磨ける水鏡         鈴木了斎
あの中に誰彼泣くや虫時雨          同
※鈴木先生のコメント
一句目の「おくにち」は「御九日」で、本来は旧暦九月九日の重陽の節句のことですが、九州では「おくにち」「おくんち」などとしてお祭りになっていることが多いようです。
鈴木先生はこれまでも何度か紹介してきましたが私の前職の業界の社団法人で同時期に理事を担っていて親しくしておりました。お互いその業界からリタイアした後に私は羽生の杜の法人設立に関わり羽生市に引っ越すことになります。ここで高齢者向けの居場所を模索しているなかで「高齢者の高齢者による高齢者のための」講座の一つとして俳句・連句講座を開設したのです。そこから数えてもう8年目に入ります。先生には遠く横浜から通っていただいてます。
俳句と写真をメールで送信いただきましたがメールの最後に以下のようなメッセージが入ってました。「最近は羽生に行くときしか田圃を見ないのですが、収穫を終えたあとの「穭」が伸びて、すっかり緑色になっているのに驚きました」と。
このようにしてリタイアした後も繋がっていることに感謝してます。ありがとうございます。
お疲れ様でした。

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