11月 俳句・連句講座
2024/11/10
10日は俳句・連句講座が開催されました。
羽生の杜での開催は7月以来4か月ぶりになります。講座は毎月行われておりますが羽生の杜と受講者さんのお宅の2か所で適宜の開催となっております。
厳しい夏の暑さを経て11月になりますので森の風景は当然ですが大分変化しております。そのうえ、駐車場の整備や新しいプレハブが建っているなど、皆さんはその変貌ぶりに驚いておられました。
草刈り程度の手入れはしておりますが十分な手を加えているとは言えない森での吟行となりました。荒れていても美しく整備された森であっても俳句の題材としては大した問題ではなさそうです。そんな吟行の様子が何かとても和む感じがしました。
今回も参加者全員の代表句を各二句掲載しております。ぜひお楽しみください。
秋深む手足の指をグーチョキパー 加藤陽子
凩の演奏に枝鳴り止まず 同
帰り花通りを向いてをりにけり 小林 翠
木枯や正面に冨士現るる 同
あの時のままの彼女と一葉忌 宇田川肇
弦月や火焚きの衛士の東歌 同
凩よ一号線を駆け抜けろ 田中秀夫
ペチカの夜びつくり箱の兵士死す 同
息白し一引く一の無一文 佐藤徹心
待つことに倦みて候石蕗の花 同
冬至粥の我流よきかな独り食む 箭内敏枝
おやあれは子らの笛なり里神楽 同
冬日差猫の鼓動のリズムよし 今井多紀子
実南天茎高くしてみじろがず 同
捨てられて香のふくよかな花梨の実 藤 千波
辛うじて母の齢を越えて冬 同
枯草になべて穂のあるあはれかな 鈴木了斎
色恋の遠くなりたり雪蛍 同
午後はいつものように連句講座になりますがお一人が欠けるだけで8人になります。熱心ですので午後3時終了予定になってますがだいたい午後4時を過ぎて終了になります。
講師の鈴木先生は横浜方面から来ていただいてますのでほぼ10時間前後の出張講座になるのですが、本当に遠方からありがとうございます。もうこの講座も8年目に入ります。
最初から来てくださっている受講者さんもいらっしゃるので8年間一緒に歳をとってきたことになるわけです。凄いことですね。